ペットの災害時への備えや適正な飼育について理解を深める「動物愛護フェスタよこはま」が20日、横浜市中区の山下公園で開かれた。市獣医師会などでつくる実行委員会と市医療局の共催イベントで、会場は愛犬を連れた多くの市民でにぎわった。
今年は「人も動物も幸せになれるヨコハマ」をテーマに、NPO法人神奈川動物ボランティア連絡会などによる19ブースが出展された。県愛玩動物協会のブースでは、ペットの災害に関するクイズを出題。参加者には防災パンフレットや災害時に役に立つ「レスキューホイッスル」が配布された。
また、愛犬と一緒に災害時の避難体験ができるエリアも設置。がれきをイメージした場所や細い道を想定して障害物を設けた課題に、飼い主は愛犬とともに粘り強く挑戦していた。
横浜市中区から母親と愛犬とともに参加した子ども(5)は「(愛犬は)とくにトンネルを怖がっていた。クリアするのが難しかった」と振り返った。担当者は「普段の散歩道でも災害時となると怖がる犬も多い。飼い主には犬がどんな場所が苦手なのか知っておいてほしい」と話していた。