今こそ政治の透明化を─。「政治とカネ」問題がクローズアップされている衆院選(27日投開票)で、ガラス張りの選挙カーが注目を集めている。全国で10台ほどしかない“秘密道具”を与野党の陣営が駆使。クリーンさと個性を有権者にアピールしながら、中盤に突入した神奈川県内選挙区を走り回っている。
「道を行き交う人との距離が近い」「インパクトが大きい」。ガラス張りのワゴン車内でマイクを握る候補からは、訴えや人柄の浸透に手応えを語る声が相次ぐ。
通称は「金魚鉢」。車内には椅子やテーブル、マイクなどが備え付けられ、屋根の上で演説することも可能だ。駐車時に降ろすロールスクリーンには候補者の写真や漫画などをあしらい、個性もアピールできる。
製造・レンタルを手がけるのは大井町の「グリーンオート」で、2006年の横浜市長選で初登場した。