整備中の「明治記念大磯邸園」(神奈川県大磯町東小磯、西小磯)を巡り、町などは11月23日から「旧大隈重信別邸」と「陸奥宗光別邸跡」の内部を暫定公開する。
同邸園は「明治150年」関連施策の一環として、国や県、町が連携して整備を進めている。大磯は明治・大正期に多くの政治家らが別邸を構えた。同邸園内には元首相の大隈重信、元外相の陸奥宗光のほか、初代首相の伊藤博文や元首相の西園寺公望の別邸跡がある。
現在は大隈・陸奥地区の庭園部分を暫定的に公開している。このほど2軒の邸宅部分の改修工事が完了したことから内部公開を決めた。同邸園内の旧滄浪(そうろう)閣(伊藤邸跡・旧李王家別邸)と西園寺別邸跡は引き続き改修を進めていく。
全面公開は2025年度中を予定している。今年11月23日の公開初日には邸宅公開を記念した講演会が行われる。
入園無料。開園時間は午前9時から午後4時半までで、月曜(祝日の場合は翌平日)、年末年始は休園。問い合わせは、同邸園電話0463(61)0101。