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横須賀、日本刀で女性殺害 初公判で弁護側「死亡の危険ないように刺した」

カナロコ by 神奈川新聞 2024年10月23日 20時40分

 横須賀市衣笠町のファミリーレストランで昨年12月、元交際相手の女性を日本刀で殺害したとして、殺人などの罪に問われた千葉県浦安市、無職の男(53)の裁判員裁判初公判が23日、横浜地裁(吉井隆平裁判長)であった。被告は「おおむねその通りですが、死んでしまえば良いと思う気持ちはありませんでした」と殺意を否定。弁護側は傷害致死罪の成立が相当だと主張した。判決は11月20日に言い渡される。

 検察側の冒頭陳述によると、被告と女性=当時(49)=は2021年に交際を開始。23年に女性から別れを告げ、当日は友人二人が立ち会って話し合いをしていたが、途中で被告が車から日本刀を持ち出して犯行に及んだとした。「刀を用いた危険な犯行態様で、死亡の結果も重大」と指摘した。

 弁護側は、交際関係が終了したかは曖昧で共同事業も続いており、二人は連絡を取り合っていたと説明。「日本刀はたまたま車にあったもので計画的犯行ではない」と強調した。さらに「死亡の危険がないように刺し、執拗(しつよう)な攻撃はしていない」などと述べ、殺意は認められないと主張した。

 起訴状などによると、被告は昨年12月22日、横須賀市衣笠町のファミレスで、女性の胸を刀(刃渡り約60.6センチメートル)で突き刺して殺害した、とされる。

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