横浜DeNAは23日、横浜スタジアムで指名練習を行い、26日開幕の日本シリーズに向けて始動した。主に先発投手や若手の野手らが参加。クライマックスシリーズ(CS)ファーストステージで負傷降板し、左太もも裏の肉離れで離脱中の東は「投げるつもりで調整している」と復帰へ強い意欲を語った。
21日にファイナルステージ突破を決め、歓喜に沸いた7年ぶりのビールかけ。エースはあらためて決意した。「戦力になれなかった分、心の底から楽しめるかどうか疑問に感じながら参加した。次は僕も戦力になって日本一を勝ち取って、心の底から楽しみたい」
翌22日、横須賀市の球団施設。東は同じく負傷でチームを離れている相棒の山本を座らせ、ブルペンで投球練習をしたという。「普段と変わらない出力。(弾道測定機器)トラックマンのデータ上でも出力はほぼ変わらない状態で投げられたので、順調に来ている。投げることに関しては不安はない」ときっぱり。この日も「休みなしでやれることをやりたい」とアジリティーの確認に励んだ。
驚異的な回復ぶりに本人は「メンタルと気合。普通だったらもっと長いプランを組むが、そうも言っていられない」。頭の中にあるのは当然、日本一を決める大舞台。「プロ野球生活の中で日本シリーズに出られる回数が何回あるか分からない。多少リスクを負ってでも100%を出せるように心掛けている」との覚悟で、出番に備える。