27日投開票の箱根町長選は、期せずして衆院選とのダブル選となった。町選挙管理委員会は以前から「日程が重なるかもしれない」とやきもきしていたところ、予感が的中。町職員は事務作業量の多さから「間隔が短過ぎる」と悲鳴を上げるが、「投票を一度に済ませられるので助かる町民も多いはず」と前向きに捉えて準備に奔走している。
石破茂首相が衆院の解散に踏み切り、衆院選の日程(15日公示、27日投開票)が決まったのは9日。首相就任から8日後の解散で、26日後の投開票はいずれも戦後最短となる。総選挙の正式決定からわずか1週間後には期日前投票が始まっており、準備期間はきわめて短かった。
町長選と衆院選が重なったのは町選管によると「おそらく初めて」で、町選管幹部も「想定はしていたが、結果を受け止めて間違いのないように粛々と準備を進めたい」と気を引き締める。