鎌倉市消防本部は25日、心肺停止状態の80代男性を救急搬送中の救急車が一般車両と事故を起こし、病院への搬送が遅れたと発表した。男性は搬送先の病院で死亡が確認された。
同本部によると、同日午前8時5分ごろ、男性の家族から119番があり、救急隊が自宅に到着した時点で男性は心肺停止状態だった。救急車は同8時55分ごろ、同市山崎の県道で渋滞の列を避けようとハンドル操作を誤り、道路脇に停車中の車両と接触した。
事故から9分後に別の救急車が到着し、男性は市内の病院に搬送されたが、死亡と診断された。病院側は「搬送の遅延による影響の可能性は低い」と説明しているという。
同本部は男性の遺族に謝罪。同本部は「患者を一刻も早く運ぼうとして焦りもあった」と釈明した。