任期満了に伴う箱根町長選は27日に投開票され、無所属で現職の勝俣浩行氏(70)が、無所属新人の遼子規(りょうしき)キンジロウ氏(71)を抑えて再選を果たした。投票率は50.62%で、新人同士の一騎打ちで関心を集めた前回(2020年)を12.84ポイント下回った。
町では副町長(旧助役)が町長に就任するケースが半世紀以上続いており、引き続き行政出身者が町政のかじ取り役を担うことになった。
勝俣氏は観光振興や町内事業者の人材確保を掲げ、「持続可能なオンリーワンの観光地づくり」を主張。新型コロナウイルス流行拡大前からの課題でもある交通渋滞や少子化対策のほか、高齢者福祉の推進、防災力の強化を訴えた。
現職としての知名度に加え、手厚い子育て支援策などの実績をアピール。保守からリベラル層まで幅広い支持を集め、観光業界の応援も受けながら選挙戦を展開した。
遼子規氏は町のPR強化や副町長への女性起用などを掲げたが及ばなかった。
当日有権者数は8858人(男4292人、女4566人)。