2022年に世界平和統一家庭連合(旧統一教会)との関係を巡って経済再生担当相辞任に追い込まれた自民党の前職・山際大志郎氏(56)は、衆院選でも批判は強まるばかりで小選挙区での敗北が確実となった。
説明責任を果たさない姿勢は公示後も変わらず、序盤は街頭に出ることすら控える異例の選挙戦を展開した。終盤にかけては街頭活動で巻き返しを図り、岸田文雄前首相、小林鷹之元経済安全保障相らも応援に駆け付けたが、野党候補にジリジリと差を広げられた。
投開票日の27日は報道陣の取材をシャットアウト。陣営関係者によると、敗色濃厚となった午後9時35分ごろに川崎市中原区の事務所に姿を見せ、支援者約30人に感謝の言葉とともに「また次の戦いに向けて頑張りたい」などと話したという。
滞在時間は約5分で、ビル1階で待ち受けていた報道陣を避ける形で事務所を後にした。