自民党の前職・甘利明氏(75)は小選挙区で敗れ、比例重複がないため落選が決まった。
神奈川県内最多の当選13回を誇り、政府や党で要職を務めた重鎮。党幹事長だった2021年の前回選で敗北した旧13区を離れ、区割り変更で新設された20区にくら替えした。党の「73歳定年制」の規定で比例重複できず“背水の陣”で臨んだ戦いだった。
相模原市の本村賢太郎市長らの全面支援を受けて、41年前の初当選以来取り組んできた経済産業政策などの実績をアピール。麻生太郎元首相や小泉進次郎党選対委員長、公明党幹部らが続々と応援に入り自公連立の必要性を訴えたが、「政治とカネ」の問題が争点化する中、過去の金銭授受問題も尾を引き、支持が広がらなかった。