マンションの賃借権を不正に取得したとして、神奈川県警暴力団対策課と伊勢佐木署は28日、詐欺の疑いで、住所、職業ともに不詳で指定暴力団稲川会系幹部の男(45)ら4人を逮捕した。
他に逮捕されたのは、住所、職業ともに不詳で同幹部の男(56)、東京都板橋区の会社役員の男(67)、横浜市神奈川区の会社役員の(35)の3容疑者。
逮捕容疑は、共謀して昨年6月11日、貸借権の転貸や譲渡などが禁止されている横浜市中区のマンション一室を、56歳の幹部が居住するのを隠し、67歳の会社役員が代表の法人名義で契約して賃借権をだまし取った、としている。
同課によると、45歳の幹部は「間違いない」と供述、他の3容疑者も容疑を認めている。
45歳の幹部が不動産会社に勤務していた35歳の会社役員に名義貸しを依頼。35歳の会社役員が67歳の会社役員に話を持ちかけた。最初の契約は2019年6月で、21年6月と23年6月に更新していた。マンション居住者から「入れ墨が入った男が出入りしている」という連絡を受け、マンション管理会社の弁護士が今年5月に県警に相談して発覚した。