神奈川県内の大学などに在籍する外国人留学生の数は今年5月時点で1万4001人(前年同期比2045人増)で、過去最多となったことが県のまとめで分かった。増加は2年連続。県は、2022年3月以降に新型コロナウイルスの水際対策が緩和されたことが留学生数の継続的な回復を後押ししたとしている。
出身は121の国・地域にまたがり、9割以上がアジアからだった。中国(6167人)、ネパール(2220人)、ベトナム(1151人)、韓国(863人)、スリランカ(595人)の順に多かった。ネパールは前年度から約2倍増加した。
学校種別では大学が5026人で4割近くを占め、専修学校(3376人)、日本語教育機関(3276人)、大学院(2173人)の順に多かった。
23年度中に卒業した留学生は4822人。進路は「日本国内で進学」(2416人)、「日本国内で就職」(1157人)が計約75%を占め、留学を機に引き続き日本を活躍の場に据える傾向がみられた。進学する留学生は日本語教育機関などで言語を学んだ後に、専門学校や大学で技能を身に付ける進路が多いという。