横浜高島屋(横浜市西区)は30日、6階のメンズセレクトショップ「CS case study(シーエスケーススタディ)」をリニューアルオープンした。
横浜駅周辺施設の変化に伴う来客層の変化や、多様化するファッションニーズ、ライフスタイルに応えるため、売り場を約2.5倍の約360平方メートルに増設。県内企業も含めて約10ブランド増やした。
リニューアルでは、県内企業や異業種とのコラボレーションスペースも展開。期間限定ショップもあり、今回は古着も並ぶ。地元「横浜・神奈川」の企業やクリエイターの発掘や認知拡大に寄与する。
以前より同店を利用している神谷忍さん(64)はオープン初日に夫婦で来店。「以前よりも品数が増えた。ネットで情報は拾えるが、ふらっと実物をみて購入できるのは有り難い」と話し、セーターとTシャツを満足そうに購入していた。
セレクトショップは、バイヤーが海外などの現地で仕入れを行うなど、手間や費用負担が大きく、百貨店業界では減少傾向にあるという。売り場責任者の浦田圭吾課長は、「昔は百貨店に古着が並ぶのは想像できなかったと思う。自社が仕入れをすることで流行を仕掛けていく。昔からあるセレクトショップの楽しさを残したい」と力を込める。