神奈川県内有数のミカン産地・伊勢原市内の農園が、ミカンの収穫シーズンを迎えた。甘く爽やかな香りが漂う畑には、黄色く色づいた果実がたわわに実り、訪れた客を出迎えている。
同市善波の丘陵地で栽培する「あかざと園」では30日、相模湾を一望する景観の中での収穫を親子連れなどが楽しんだ。都内から友人と訪れた女性(29)は「ほぼ貸し切り状態。自分で選んで食べられるのがいい」と頬張っていた。園主の飯塚正晃さん(75)は「今年の暑さで開花が早く、糖度は高め。これからさらに味が増してくる」と話していた。ミカン狩りは12月上旬まで続くという。