能登半島豪雨災害への義援金を呼びかけていた銭湯「平和湯」(川崎市川崎区)が25日、キーホルダーの売り上げなど計5万5839円を寄付した。3代目の垣内代伊さん(47)は「何かを考えるきっかけとなったのでは」と話した。
サウナ愛好家や地元住民から愛される銭湯は1954年、垣内さんの祖父母が石川県輪島市から川崎に移り住み、願いを込めて「平和湯」と名付けられた。
今年1月に能登半島地震、9月には豪雨に襲われたことに垣内さんは心を痛め、10月中旬から平和湯の看板をあしらった人気のキーホルダー(500円)を100個用意し、募金活動をスタート。常連客らが次々と購入して瞬く間に完売した。
今後も同様の取り組みを考えているという垣内さんは、「継続することに意味がある」と持続可能な寄り添い方を模索している。