ブルーのユニホームを着たファンで埋め尽くされた横浜DeNAベイスターズの本拠地。“ハマの大砲”のホームランや猛攻の大量得点で高まったボルテージは、優勝を決めた瞬間に最高潮に達した。応援歌で選手を後押ししていたファンはハイタッチしたり抱き合ったりして喜びを爆発させ、ビールをかけ合い、涙を流して喜ぶ姿も。26年ぶりの日本一に、スタジアムのある横浜公園が揺れた。
「優勝を体感するために名古屋からきた」と話す鈴木健太さん(26)は、「弱いと言われてきたベイスターズが日本一になるのは感慨深い」。50年来のファンという鈴木正幸さん(59)は「筒香(嘉智)選手のホームランには涙した」と興奮を隠せずにいた。
ファン歴20年という会社員の飯吉和彦さん(32)は「忘れられない日になった」。自宅もベイスターズ一色という会社員の茂木貴幸さん(55)も「待ちに待った瞬間、天にも昇る気分」と声を弾ませた。
埼玉県和光市の会社員佐藤彰彦さん(59)は「番長(三浦大輔監督)の胴上げが見たい一心だった。本当に感動した。よくここまで戦い続けてくれた」と感慨に浸っていた。
この日の入場券は入手困難な“プラチナチケット”に。スタジアムがある公園に押し寄せたファンは、手元のスマホで試合状況を確認しながら、聞こえてくる応援歌に合わせて歌ったり手拍子をしたりして応援していた。