秦野市内に点在する湧水群の活用やプラスチック削減効果を目指し、市はオリジナルデザインのマイボトルを販売している。担当者は「これまで市独自のボトルがなかった。おいしい水を知ってもらい、名水巡りのお供にしてほしい」と話している。
ボトルはアウトドアブランド「モンベル」製で、500ミリリットルクリアボトル。表丹沢と渋沢丘陵に囲まれた秦野盆地、西に望む富士山がデザインされ、中に水を注ぐと盆地の中にある天然の水がめが満たされるイメージとなっている。普段でも使用しやすいようシンプルなものを採用した。
市内では小田急線秦野駅南口を中心に名水の水くみ場が13カ所あり、微量に含まれるマグネシウムやカルシウムの量で示される「硬度」が異なるという。護摩屋敷の水(同市寺山)や春嶽(はるたけ)湧水(同市蓑毛(みのげ))などの山間部は低く、日本茶などに適しており、弘法(こうぼう)の清水(同市大秦町)など街中の湧水地は高めで、水自体に味わいがあるという。市はスポットごとの飲み比べや、これから紅葉シーズンを迎える震生湖などの散策に活用してほしいとアピールしている。
価格は1500円。問い合わせは、市環境共生課電話0463(82)9618。