三浦半島を中心に店舗を展開するスーパー「スズキヤ」(逗子市)は11日から、葉山町で「移動スーパー」を始める。業務中に高齢者や子どもたちの見守り活動も行い、地域の安全確保に協力する。
スズキヤは交通が不便など店舗に来るのが難しい買い物客のため、1月から逗子市内で軽トラックに生鮮品や食料品など約400品目を積んだ移動スーパーをスタート。事業は順調に進み、当初は13カ所だった巡回場所が30カ所に増え、売り上げも2割ほどアップしているという。
公共交通の不便な地域が多い葉山町でも希望が多く、2台目の移動スーパーを展開することとなった。逗子駅前店(逗子市逗子)で商品を積み、週1~3回、イトーピア、上山口、秋谷など横須賀市の一部を含む七つのエリアを巡回。特定の場所で停車するのではなく、希望する個人の家を回るという形になる。
移動スーパー開始の今月11日、同社は葉山町、葉山署、町社会福祉協議会と地域の見守り活動に関する協定を締結する。締結式には山梨崇仁町長や同社の中村洋子代表取締役会長らが出席する。
具体的には、業務の範囲内で見守りや防犯に努め、事件・事故に遭遇したときなどは同署に通報する。同社の担当者は「逗子市と同様に、特殊詐欺の注意を呼びかけるなどの啓発活動にも協力していきたい」と話している。
移動スーパーの詳細は、同社ホームページ(同日以降)で。