秋の全国火災予防運動(9~15日)に合わせて、川崎市臨港消防署などは9日、パリ五輪レスリング女子68キロ級で銅メダルを獲得した尾崎野乃香さん(21)=慶大4年=を一日臨港消防団長に委嘱し、川崎大師平間寺(同市川崎区)などでキャンペーン活動を行った。
人生初という“大役”を託された尾崎さんは「皆さんが安全で幸せに生活できるように頑張りたい」とあいさつ。川崎大師や仲見世商店街を練り歩き、参拝客や七五三で訪れた家族連れに火災予防に関するチラシを配った。持参した銅メダルを子どもたちに触れさせてあげるなどサービス精神も旺盛で、撮影を求める人々が列をなした。
現在は横浜市内で1人暮らしをしているという尾崎さんは「心配性なので、いつも火元を確認している。火災予防は地域みんなでやらないといけないことだと思う」と笑顔で話した。
川崎市によると、10月末現在、火災による死者数は前年同期比4人増の7人。件数は同9件減の319件となっている。