鎌倉、江の島エリアの観光地に観光客が殺到するオーバーツーリズム(観光公害)の対策を考える協議会が11日、藤沢市内で開かれた。今年のゴールデンウイーク(GW)には試験的に鎌倉、藤沢両市で誘導員や交通整理員を配置し、混雑解消に「一定の効果もあった」と総括。今後は人流の分散化に向けて新たな観光コースの啓発に向けた取り組みを展開していく方針を確認した。
協議会は国土交通省関東運輸局の主催で、両市や江ノ島電鉄、湘南モノレール、両市の観光協会などが参加して行われた。
GW中は例年、鎌倉駅周辺に観光客が集中し、江ノ電の改札前に長蛇の列もできていた。今年は鎌倉大仏のある長谷駅まで徒歩で観光してもらうよう駅前に誘導員を配置し、観光客らに簡易マップも配布。「歩く観光」を促したことで行列は発生しなかったという。