米海軍横須賀基地(神奈川県横須賀市)の排水処理場から「PFOS」などの有機フッ素化合物(PFAS)が流出した問題を巡り、基地問題に取り組む市民団体「原子力空母の横須賀母港問題を考える市民の会」は13日、同基地司令部が情報公開したPFASに関する内部調査報告書について同市役所で会見した。
報告書によると「基地での重大な事故によるものではない」と記載されていた。原因は特定されておらず、同会共同代表の呉東正彦弁護士(65)は「内部状況を把握できた意義はあるが、真の原因が明らかになっておらず、非常に不十分だ」と説明した。
暫定目標値を超えるPFASの検出は、2022年5月に同処理場で泡が確認され、米軍が排水調査をしたことで明らかになり、7月に市が発表した。報告書は呉東弁護士が同月、米国情報公開法に基づき請求をし、今年10月に入手した。