学校給食に外国産の食肉を国内産と偽って納品したとして、神奈川県警生活経済課と川崎署は13日、不正競争防止法違反（誤認惹起（じゃっき）表示）の疑いで、相模原市中央区の食品加工会社「寿食品」＝破産手続き中＝社長の男（63）＝同区＝、取締役の男（55）＝同区＝、常務の男（53）＝同区＝、元工場長の男（51）＝厚木市＝、元従業員の男（35）＝東京都新宿区＝の5容疑者を逮捕した。
逮捕容疑は、共謀して昨年5～10月、外国産の豚肉や鶏肉の産地証明書などに国内産と記載して14回にわたり産地を偽装した上、同9～10月、川崎や相模原、厚木市の小学校などを含む県内と東京都の6市13カ所に対し、計18回にわたり豚肉と鶏肉計約1772キログラムを納品した、としている。
同課によると、社長の男は「外国産食肉を国産品と偽って販売するよう指示したことは間違いない」と供述、5人とも容疑を認めている。県警は、社長の男と取締役の男が指示していたとみている。同容疑で法人としての同社も書類送検する方針。