母親の育児時間は理想より長いのに、父親は理想に届かない─。横浜市立大が市内の子育て世代を対象に実施した調査で、こんな結果が浮かび上がった。母親の理想とのギャップは最大3時間超で常に育児に追われている一方、父親は長時間勤務で育児に充てる時間を確保できないのが実情のようだ。研究グループは社会全体で働き方を見直す必要性を指摘している。
「ハマスタディ」と題した調査は、原広司准教授(国際商学部)らのグループが少子化対策の評価などを目的に2022年度にスタート。5年間にわたり同一世帯を追跡する研究で、今回は2年目の調査結果を発表した。