紳士服大手のコナカ(横浜市戸塚区)が14日発表した2024年9月期連結決算は、売り上げの大幅減収に伴い、純損益は30億6200万円の赤字(前期は1億1900万円の赤字)だった。不採算店舗の撤退と猛暑によるスーツ需要の低迷が響いた。
売上高は5.4%減の622億1700万円、営業利益は13億4800万円の赤字(前期は9億1400万円の赤字)。今年7月に完全子会社化したサマンサタバサジャパンリミテッドが不採算店舗を整理した。 25年9月期の連結業績予想は、売上高615億5600万円、純損益は2億4700万円の赤字としたが、営業利益は7億2千万円の黒字化を見込む。
テナント契約などの関係で前期中に整理できなかった不採算店舗の撤退を継続する一方、新設したベトナムの生産拠点で、高まるオーダーメードスーツ需要に対応する。多角化戦略である飲食事業や教育事業についても、「チャンスがあれば積極的にアクションしたい」と湖中謙介社長は話した。配当金についても2期ぶりに復配とした。
同社は同日、減資を発表。資本金の額を53億569万円から1億円に引き下げる。