家庭の廃食用油を航空機用再生燃料(SAF)に活用して脱炭素に役立ててもらおうと、厚木市立森の里小学校(同市森の里)の4年生が10日、近くの市立森の里公民館(同)の祭りでブースを設け、周辺住民から持ち込まれた廃食用油を回収した。
同市が周辺の秦野、伊勢原市、愛川町、清川村と連携して広域的な行政課題に取り組む「県央やまなみ協議会」でオブザーバーを務める横浜銀行が、同行の進める環境教育プログラムとして同市に提案。同校が2学期から総合的な学習の時間などを活用して取り組んできた。
児童らは10月、エンジニアリング会社の日揮ホールディングス(HD、横浜市西区)の担当者による出前授業を受けるなどしてSAFについて勉強。公民館祭りに向けてポスターを作り、森の里地区のスーパーや郵便局に張ってもらったり、地域の回覧板に掲載してもらったりして、地域住民に回収の協力を呼びかけてきた。