医療や介護をはじめとする体験型プログラムをそろえた「あじさいサミット」が24日、相模原市緑区のソレイユさがみと橋本公民館の2会場で開かれる。同区の旧津久井4町エリアで訪問診療に携わる関係者らによる多職種連携グループ「みどり北をつなぐ会」が中心となって開催し、子どもから大人まで幅広い層の参加を呼びかけている。
市内の在宅医療をけん引する医師5人によるトーク、介護経験者向けのケアラーズカフェ、現役社会福祉士と学生の座談会…。サミットは午前9時半から午後5時半まで、2会場の計9部屋で30近い企画を用意。介護職シェフによる調理教室、ラムネを薬に見立てて包む薬剤師体験、社会保障をゲームで学ぶ企画など、体験型や子ども向けのものも多い。
つなぐ会メンバーの医療系コンサルタントで、サミット実行委員長を務める村口正樹さん(67)は「異業種の人や若者も歓迎。堅苦しく学ぶのではなく、面白かった、楽しかったと思ってもらいたい」と企画の幅に込めた思いを話す。
主催団体の一つであるつなぐ会は、医師や看護師、ケアマネジャー、ヘルパーなど約90人が参加するグループ。東西に広く、人口減少と高齢化が進む同エリアでは多職種の連携が欠かせず、「顔の見える関係を築こう」と約10年前に始まった。
これまで勉強会を開催し、情報共有ツールを活用しながら日常業務での具体的な連携も進めてきた。だが、会長でケアマネジャーの黒沢愼五さん(44)は「正直、専門職だけで解決できるエリアではないと感じている」とし、「そもそも働き手も少なく、資源も限られる。専門職はもちろん頑張りつつ、地域全体という目線でつくり上げていく工夫やてこ入れを模索している」と話す。
30近いプログラムの詳細はQRコードから確認できる。