神奈川県剣道連盟(幸野實会長、横浜市神奈川区)の元役員ら32人が規約に反して不当に報酬を受け取っていたことが15日までに、同連盟への取材で分かった。同連盟によると、不当な報酬額は2016年~23年の約8年間で計約3583万円に上る。任意団体の同連盟は来年4月までに法人化し、再発防止に取り組む方針。
同連盟によると、昨年10月に会員から長年にわたって役員らに不当な報酬が支払われているとの通報があり、調査を進めていた。
規約では、役員や雇用契約を結んでいない会員について、旅費や交通費、大会役員としての日当を支給する代わりに「報酬」や「給与」などは受け取れないとしていた。しかし、同連盟が帳簿を確認するなどし、当時の役員や会員計32人に対して「報酬」や「給与」などの名目で現金が支給されていたことが判明した。