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「身内ががん、お金が必要」引き出し額200万円→800万円に急増で「不審」 郵便局員が詐欺防ぐ

カナロコ by 神奈川新聞 2024年11月16日 5時30分

 病院職員や息子を装った特殊詐欺を未然に防いだとして、大磯署はこのほど、二宮郵便局の局員植村紀介さん(32)に感謝状を贈った。

 署によると、植村さんは10月25日午後、窓口を訪れた80代の女性に応対した。女性が「身内ががんになった。お金が必要」と話したが、慌てた様子で金額を200万円から急に800万円まで引き上げたため、不審に思い、署に通報した。

 同日午前に病院職員をかたる男から女性に「息子さんに咽頭がんが見つかった」との連絡があり、その後息子を装った男からも「これから検査に入る。財布の中の会社のカードをなくしたので補てんが必要」などとうその電話があった。

 一條裕喜署長から感謝状を受け取った植村さんは「今後も高額な現金を引き出す人には声かけをしていきたい」と話した。

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