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横浜赤レンガ倉庫で障害者創作の大型アート展 豊かな発想が生んだ200点

カナロコ by 神奈川新聞 2024年11月17日 10時50分

 障害者のアート作品を展示する「かながわともいきアート展~生きること、表現すること~」が15日、横浜赤レンガ倉庫1号館(横浜市中区)で始まった。神奈川県の主催で、豊かな発想が生んだ200作品が並ぶ。障害者の創作による大型のアート展開催は県では初めてという。24日まで。

 2016年7月に県立知的障害者施設「津久井やまゆり園」(相模原市緑区)で入所者ら45人が殺傷された事件を受け、県と県議会は共生社会の実現に向けた指針として「ともに生きる社会かながわ憲章」を策定し、普及に努めている。憲章の理念の下、県は障害者による美術作品を「ともいきアート」として県立施設や商業施設の一角などで展示してきた。作品の魅力をさらに広く伝えようと規模を拡大して同展を企画した。

 県内に住んでいたり通所していたりする障害者が手がけた485点の応募作品のうち選考を通過した123点と、これまで取り組みに協力してきた県内の障害福祉サービス事業所の利用者の作品77点を展示。廃棄された口紅を使って塗り重ねた抽象画のような絵や、粘土で作った像など多彩な作品がそろう。

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