神奈川県横須賀市消防局と市消防団はこのほど、土砂災害時に団員が局員と一体となって救助活動を行う「消防団土砂災害機動部隊」を発足させた。同局によると、同部隊は消防団としては全国初の試みという。併せて同局の中央消防署高度救助隊は「消防局スペリオルレスキュー(SR)」と改称され、相互連携を図っていく。
同部隊はショベルカーなど重機操作の資格を持つ団員が、災害時に主に道路の土砂撤去などインフラ整備を担う。重機は市内の建設会社の宇内建設(同市長坂)が状況に応じて提供し、市西部にある同社の資材置き場(同市芦名)を拠点とする。
同部隊の発足式が10日、市消防総合訓練センター(同市長瀬)で行われ、上地克明市長と市消防団の団長で同社の宇内正城社長が重機や活動資機材の提供に関する協定を締結。同部隊30人とSR15人に部隊章が手渡された。重機を使った合同の訓練も行われた。
上地市長は「市西部に拠点が置かれ、災害対策の強化ができた。地域を守る存在になってほしい」と期待し、宇内社長は「これからも地域の安全・安心に寄与していきたい」と話した。