外務省は19日、米海軍横須賀基地(横須賀市)に配備される原子力空母「ジョージ・ワシントン」が22日に同基地に入港すると在日米軍司令部(東京・横田基地)から連絡があったと発表した。同司令部はこれまで今月中下旬に入港するとしていた。
ワシントンは2008年、日本国内に原子力空母として初めて配備され、横須賀基地を15年まで母港としていた。ワシントンは大規模な改修工事や核燃料棒の交換などを終え、今年5月に離日した同型艦「ロナルド・レーガン」との交代で2度目の横須賀配備となる。
10月に米カリフォルニア州サンディエゴを横須賀に向け出港し、11月13~15日には韓国・済州島南方の東シナ海で行われた日米韓の共同訓練「フリーダム・エッジ」に参加していた。
ワシントン再配備に伴い、同空母の艦載機部隊が所属する第5空母航空団は17日、岩国飛行場(山口県)に到着。輸送機CMV22オスプレイと最新鋭ステルス戦闘機F35Cが国内で初めて配備された。
ワシントン配備に対し、黒岩祐治知事は「空母交代は基地周辺住民の安全・安心の確保が重要。安全航行確認体制の確保、防災対策の実施、新規配属要員の服務規律の確保などについて改めて外務省に申し入れた」とのコメントを出した。