クライマックスシリーズでMVPを獲得した横浜DeNAの戸柱恭孝捕手が20日、横浜市内の球団事務所で契約交渉に臨み、現状維持の7500万円でサインした。
すっきりした表情で契約交渉を終えた戸柱は「終わり良ければすべて良しではないが、最後ああいう形(日本一)で終われたので、みんなが本当に報われた1年だった」と振り返った。
シーズン中は控えに回ることが多く46試合の出場にとどまったが、けがで離脱した山本、伊藤の穴を埋め、ポストシーズンでは攻守にわたって活躍。日本シリーズは全試合でスタメンマスクをかぶり、「あれだけ緊迫した試合に出させてもらい、年齢をどれだけ重ねても成長できるなと思った」と充実感をにじませた。
来季も層の厚い捕手陣によるレギュラー争いが待っている。戸柱は「競争も大事だが、捕手がレベルアップしたらチームとして束になって強くなる。祐大(山本)にしろ、汐恩(松尾)にしろ思ったことは伝えて良いプレーができるようにしたい」と、ベテランとしての自負を語った。