横須賀市衣笠町のファミリーレストランで昨年12月、元交際相手の女性を日本刀で殺害したとして、殺人などの罪に問われた千葉県浦安市の無職の男(53)の裁判員裁判の判決公判で、横浜地裁(吉井隆平裁判長)は20日、懲役17年(求刑懲役20年)を言い渡した。
被告が否定した殺意について、吉井裁判長は殺傷能力のある日本刀で女性の胸を刺し、傷の深さが約30センチに達し、肋骨(ろっこつ)も複数本折れていた点に言及。「相当な強さで突き刺していることからすると、被告は被害者が死ぬ危険性が高い行為であると認識した上で行為に及んだと認めるのが相当」として殺意を認めた。