国内最大級の手話パフォーマンスイベント「D’LIVE(ドライブ)」が12月7日、川崎市川崎区のクラブチッタで開催される。
障害者週間(12月3~9日)に合わせた年末恒例のイベントで、聴覚障害がある歌手やダンサーが曲の歌詞を手話で表現し、誰でも楽しめるステージを披露する。コヤマドライビングスクール(東京都)の主催。
19回目を迎えるドライブは、2004年から始まった。02年に同社が業界に先駆けて障害者向けの教習を始め、その当事者らにアドバイスをもらったことへの恩返しの思いが込められている。今回は17グループが出演するほか、地元の市立川崎高校の生徒や大学生、同社の社員らがボランティアとして運営を支える。
3歳の時の高熱がきっかけで聴覚障害がある手話パフォーマーのNyanko(にゃんこ)さんは「私にとって一年で最も大きなイベント。来場者に楽しんでいただけるように頑張りたい」と手話を通して意気込んだ。スピーカーの振動などでリズムを覚えるほか、歌詞も独自にかみ砕いて「手話歌」として表現。1曲を習得するまでに3~4カ月の時間をかけるという。
25年11月には、日本初開催となる「東京2025デフリンピック」が控えている。関係者は「今回のドライブで弾みをつけて、来年のデフリンピック、(ドライブ)20回目の節目を迎えたい」と来場を呼びかけている。
午後5時開演。チケットは3500~4千円(全席指定)。ローソンチケットやチケットぴあで販売。収益の一部は全日本ろうあ連盟などに寄付する予定。問い合わせは、同社電話03(5459)8815。