8月末の台風10号接近に伴う大雨で多くの住宅が浸水被害を受けた平塚市は、対策強化に取り組む。特に浸水被害が大きかったエリアの雨水ますを増設するほか、路上のグレーチングふたも落葉対策型のふたに交換する。市は事業費1500万円を計上した2024年度一般会計補正予算案を、26日開会の市議会12月定例会に提出する。
対象となるのは「徳延・河内・纒」「南原・御殿」「中原・東中原」「真土」「平塚3丁目」「田村」の6地区。市道脇の雨水ますを120カ所増設するほか、既存のグレーチングふたから路面部分に落ち葉がたまっても歩道との壁面に設けた立ち上がり部分で排水ができるふたへ交換する。
市民からの聞き取りなどを基に、雨水がたまりやすい場所を中心に来年2月から6月にかけて工事を進めていく。市下水道整備課は「排水能力を向上させ、水を早く流すことで冠水を防ぎたい」としている。
台風10号接近に伴う大雨で、平塚市内では約160軒の住宅が浸水の被害を受けた。