横浜市は、市民が粗大ごみを持ち込める施設「栄ストックヤード」(同市栄区)で、事前申し込み不要の受け入れを開始した。利用者は現地で本人確認書類を提示し、処理手数料を支払うだけで済む。粗大ごみが出やすい年末を控え、市は活用を呼びかけている。
持ち込めるのは市内の家庭で出た粗大ごみで、1回につき10個まで。職員がその場で手数料を計算し、クレジットカードかスマートフォン決済アプリ「PayPay(ペイペイ)」で支払う。日曜と年末年始を除き、午前9時から午後4時(正午~午後1時除く)まで受け付けている。
市によると、市内4カ所の施設に粗大ごみを持ち込む場合、利用者は電話かインターネットで搬入日を決め、コンビニなどで収集シールを購入しておく必要があった。市は昨年10月~今年3月、搬入車両が待機できる栄ストックヤードで、申し込みの手間を省く実証実験を展開。利用件数は例年の1.5倍に伸びた。
市は実験終了後、粗大ごみの一時置き場などを確保するために施設内を改修し、9月下旬に本格的な受け入れを開始した。市民からは「便利になった」との声が寄せられ、搬入件数は急増している。4施設では「事前申し込みあり」の持ち込みも受け付けている。