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神奈川県、男娼の客引き行為など規制強化へ 議会に条例改正案を提出

カナロコ by 神奈川新聞 2024年11月25日 19時25分

 男娼(だんしょう)や社交飲食店などの客引き行為の規制強化に向け、神奈川県は25日、県迷惑行為防止条例の改正案を県議会第3回定例会本会議に提出した。県警は客引き行為をより厳しく規制することで、歓楽街の治安向上につなげる狙いがある。

 現行条例は男娼と男性客との性行為を想定した「売春類似行為」に関して、客引きと客待ちを禁止している。しかし、近年は女性に性別を変更した男娼が客引き行為を行うなど、簡単には性別が分からないケースが増えたことで、県迷惑行為防止条例や売春防止法などでの取り締まりが難しくなり、今回の改正案で性別に関わらず客引きや客待ちを禁止できるようにする。

 また、これまで罰則対象とならなかった社交飲食店や風俗店などの客待ちや不特定の通行人に声を掛ける誘引行為について中止命令を行えるようにし、従わない場合は罰則対象とする。店で酔った客が店の従業員らにコンビニなどのATMへ連れていかれ、多額の現金を支払わされるといった被害が増えたためという。

 県警は「客引き行為が犯罪の入り口となっているにもかかわらず、社会情勢の変化に伴い現行条例が適用できない事例もある。県民の生活の平穏を保持する観点から条例改正が必要」としている。

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