大規模災害時の生活用水の確保のため、平塚市は25日、市内で設備業や総合リフォーム事業を手がける「下田商会」(同市四之宮)と災害時における井戸水の供給に関する協定を結んだ。
協定では、大規模災害時に同社が所有する井戸を市民に提供する。同社は1月の能登半島地震を受け、6月に本社敷地内で深さ約32メートルの井戸を掘削。1分間に約185リットルの水をくみ上げられ、停電時も手動でくみ上げが可能という。
協定締結式で同社の下山田勇樹代表取締役は「何か地域貢献ができないか考えていたところ、水道工事をしているので井戸に行き着いた。非常時には水を使ってほしい」と語り、落合克宏市長は「協定は大変ありがたく、井戸水の提供も視野に入れながら防災体制を整えたい」と感謝した。
市によると、同協定は平塚信用金庫(同市紅谷町)に続いて2例目。