開館から半世紀以上経過し、老朽化している藤沢市民会館(神奈川県藤沢市鵠沼東)の建て替えに合わせて近隣公共施設を集約する再整備計画を巡り、市は28日、再整備施設の供用開始を当初スケジュールから1年遅れの2031年4月を予定していることや、事業費を約198億円と試算していることを明らかにした。同日の市議会都心部再生・公共施設再整備特別委員会で報告した。
市によると、10公共施設を複合化する生活・文化拠点再整備「OUR Project」は、市民会館に文書館と青少年会館、市民ギャラリー、南市民図書館、防災備蓄倉庫などを機能集約する計画。現在の市民会館に隣接する旧近藤邸は保存し、奥田公園もあらためて整備する見込み。
一方、来年1月に閉店するイトーヨーカドー藤沢店(鵠沼石上)跡地の活用については、土地所有者と折り合いが付かず、今回の再整備での跡地施設への公共施設入居は断念した。