ラーメン愛好家にたまらない逸品の誕生だ。「よこすか海軍カレー」など横須賀を代表するレトルト食品の販売を手がける調味商事(神奈川県横須賀市平成町)が神奈川のご当地ラーメンをイメージした「横浜家系カレー」を開発した。12月1日の発売を控え、同社代表取締役の瀬戸明さん(45)は「気付いた時には『もう一口!』と食べたくなるカレーができた。自分へのご褒美として食べてほしい」と期待する。
今年は市が「カレーの街よこすか」を宣言して25周年。カレー文化の発信に尽力してきた同社は、これまで海軍カレーのほか「葉山牛カレー」「三崎港まぐろカレー」「横濱ハイカラビーフカレー」を販売。今回はラーメンでも人気が高い「家系ラーメン」をイメージしたカレーを開発した。
家系ラーメンは1970年代に横浜で生まれ、豚骨しょうゆスープの濃厚さや鶏油のまろやかさが特徴的で、ファンも多い。カレーで再現する際には豚骨の豚臭さや鶏油の味わい、しょうゆを多く使用して家系らしい塩味にこだわった。
パッケージには「味濃いめ、油多め」と書かれ、一見して本物のラーメンと見まがうような盛り付け写真がレイアウトされている。ラーメンの食べ歩きが趣味の瀬戸さんの好きが高じた形で今夏開発に着手した。