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横浜市旭区で次々と移動交通実証 最適な「生活の足」探る 12月にかけ小型バス、乗り合い車両運行

カナロコ by 神奈川新聞 2024年11月29日 13時20分

 横浜市は今月から来月にかけて、旭区で立て続けに新たな移動サービスの実証実験に乗り出す。設定したルートを定時運行する小型バスや、乗降地点と乗車時間を事前に予約する乗り合い車両を導入。電車やバスなどの公共交通機関が行き届かず、急な坂や細い道が多いエリアで事業の効果を検証し、持続可能な「生活の足」の在り方を探る。

 相鉄線鶴ケ峰駅の南1キロ余りに位置する本宿東部、川島町西の両地区で今月12日、小型バスの運行が始まった。1100世帯強の地元住民の利用を想定し、住宅街と駅、横浜鶴ケ峰病院の8カ所に停留所を設置。火、水、木曜の午前9時から午後3時まで、1日14便を有料で走らせている。

 運賃は中学生以上300円、小学生150円だが、移動に困難を抱える高齢者の利用を促すため、70歳以上には運賃が100円になる割引カードを配布している。車両は運転手を除いて定員6人。運行はタクシー会社の日本交通横浜(同市戸塚区)が担う。

 一帯での実証実験は3回目。過去2回の実験では、乗降地点を限定した事前予約制の「相乗りタクシー」を運行したが、申し込み手続きや配車の煩雑さが障壁となった。今回は利用者と事業者の双方に負担が少ない形へ変更。2年間継続し、住民側の需要と事業者側の経済性を見極める。

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