神奈川県内の今年1月からの交通事故による死亡者数が過去最少ペースで推移している。人身事故が大幅に減少していることなどが要因とされ、事故が増える傾向にある年末に向け、県警は警戒の手を緩めることなく、引き続き事故防止を図る。
県警交通総務課によると、今年の交通事故による死亡者数(速報値)は11月末現在で96人(前年同期比8人減)。このままのペースでいけば年間105人となり、統計が残る1948年以降、過去最少だった2022年の113人を下回る。人身事故の発生件数(速報値)は1万8691件(前年同期比1056件減)で、1989年以降では最少のペースで推移している。
死亡事故の原因については、オートバイなどの二輪車事故が前年同期と同じく35人に上っている。そのうち車が右折する際に直進してきた二輪車と衝突する「右直事故」が7人と最多。一方、高齢者が大半を占める歩行中の死亡は37人(同8人減)と減少している。