神奈川県箱根町の芦ノ湖を遊覧する「箱根海賊船」の「ビクトリー」が今冬、初めて改装される。特別船室と船内ショップを一新し、4人掛けのボックス席やバリアフリー対応の半個室を新設。4月下旬の運航開始を目指す。
運営する小田急箱根(小田原市)によると、イギリス戦艦がモデルのビクトリーは2007年に建造され、同社の海賊船として最も古い。来年1月4日から休航し、現行の内装は見納めとなる。乗船口近くにバー風のカフェも新設し、居心地のいい空間に改良する。
海賊船が発着する元箱根港も、今年12月から来年3月にかけて改装する。乗船券売り場やトイレが対象で、乳幼児用の休憩室を新たに設ける。海賊船をあしらった芦ノ湖の航路地図を掲示し、待機時間も楽しめるように工夫する。席数を増やしたカフェも4月に開業する。
担当者は「来年のゴールデンウイークごろには、海賊船の旅がより豪華に楽しめるようにしたい」と話した。