藤沢市議会は4日の12月定例会本会議で、議員提案の「市議会ハラスメント防止条例案」を賛成多数で可決した。市議による職員に対するハラスメントなどを防止する目的で、来年4月1日に施行される。市によると、同様の条例は県内では大和市と開成町でも制定されているという。
条例は、市議から職員へと市議同士のハラスメントが対象。市議は定期的に研修などを受け、ハラスメント防止に努める。来年4月に市議会に設置する相談窓口にハラスメント事案が寄せられた場合、議長は対策委員会を設置し、事実関係の把握や解決に向けた調整などを行う。
それでも解決しない場合、相談者は同委に書面でさらなる調査の申し立てができる。議長は弁護士など第三者で構成される調査・審査会を設置。事実認定やハラスメントの該当性などを調査する。該当すると認められれば、ハラスメントを行った市議に弁明の機会を与えつつ、氏名の公表などを行う。