映像・音響機器、無線システム大手のJVCケンウッド(本社・横浜市神奈川区)は、事業によって各事業所に分散していた技術、研究開発、管理などの各部門を横浜本社地区に集約し、新名称「バリュー・クリエーション・スクエア(VCS)」として12月から本格的に稼働した。映像、音響、通信の領域で培った技術力を分野の垣根を越えて融合。事業横断型の商品開発やサービスなど世界的な潮流を捉えた「価値の創造」に取り組む。
VCS(敷地面積約1万8千平方メートル)にビル3棟が立地。八王子事業所(東京都)のカーナビなどモビリティ&テレマティクス分野、白山事業所(横浜市緑区)のセーフティー&セキュリティー(S&S)分野のうち無線システム事業、久里浜事業所(横須賀市)のエンタテインメントソリューションズ分野のうちメディア事業が結集した。
横浜本社が管轄していたコーポレート(管理)部門や研究開発機能(未来創造研究所、イノベーションデザインセンター)などの部門と合わせ、従業員数は従前の約1800人から約3400人に増えた。