上瀬谷通信施設跡地(横浜市瀬谷、旭区)を南北に貫く通称「海軍道路」の拡幅に向け、市は18日、跡地内の約1キロ区間をバイパス道路に切り替える。バイパスは2027年3~9月の「国際園芸博覧会」開催中も利用し、本線の拡幅工事が終わり次第廃止する。
市が16日の市会常任委員会で報告した。バイパスは本線の東側に並行する片側1車線の市道。区間内の上瀬谷小学校東側交差点付近には、相鉄線瀬谷駅方面に向かう車線に右折レーンを設けて対応する。本線には進入禁止の防護柵を設置。18日午後2時ごろに切り替え、2日間は誘導員を配置する。
海軍道路は環状4号線の一部で片側1車線。市は跡地一帯の土地区画整理事業で片側2車線に拡幅し、31年ごろの開業を見込む大型テーマパークなどへの交通アクセス向上を目指す。園芸博の期間中は遊歩道として活用する方針という。
海軍道路には名所として親しまれてきた桜並木があるが、拡幅工事に伴い伐採が避けられない見通しとなっていた。しかし、市は樹勢の衰えなどにより倒木の危険性が高まっていると主張。拡幅をしない場合でも、相当数の桜を伐採せざるを得ないとの見通しを示している。
市は状態が良好な桜を跡地の一角に移植するとともに、沿道に新たな木を植樹。一帯を600本以上の桜で彩る構想を掲げている。