神奈川県の黒岩祐治知事は17日の定例会見で、恒例の今年を表す漢字に「揺」を選んだ。
「能登半島地震の大揺れで始まった1年。パリ五輪・パラリンピックの神奈川選手団の活躍に心を揺さぶられ、(26年ぶりの)横浜DeNAベイスターズの日本一で横浜の街はブルーに揺れた」と印象深い出来事を列挙。「政界も『政治とカネ』問題で揺れに揺れ、米大統領選は揺り戻しで(トランプ氏が返り咲く)『もしトラ』が現実となった。県民は闇バイトの凶悪犯罪に動揺した」と続けた。
県政に関しては、力を入れるデジタル政策が「揺籃(ようらん)期(発展する初期段階)に入った」との認識を示し「揺るぎない信念で『いのち輝くマグネットかながわ』を目指し走り抜けた1年だった」と総括した。
知事は2012年から年末にその年を表す漢字を発表している。20年は「繋」、21年は「応」、22年は「奪」、23年は「熱」を選んでいた。