大人に代わり日常的に家族の介護や家事を担うヤングケアラーへの理解を深める講座が18日、横浜市旭区の星槎高校で開かれた。こども家庭庁の主催で、約500人が受講した。
元当事者で現在はヤングケアラーの支援に取り組んでいる氏原拳汰さんが講師を務めた。認知症の祖父を介護していた学生時代に抱えていた孤独感や、介護に伴う生活様式の変化について説明。同校の生徒や先生とのクロストークでは、当時望んでいたことのほか、身近にヤングケアラーと思われる人がいる場合の対応などについて語った。
氏原さんは「家族のケアに関する問題は誰にでも起こり得ること。周りに当事者がいたら寄り添い、理解を示してあげてほしい」と呼びかけた。ヤングケアラーの支援を巡っては今年6月、支援の法制化が初めて盛り込まれた少子化対策関連法が成立している。