日本維新の会の松沢成文氏(参院神奈川選挙区)は19日の参院外交防衛委員会で、尖閣諸島北西の日本の排他的経済水域(EEZ)内に中国が設置したブイを「日本政府の手で一日も早く撤去すべきだ」と求めた。
これまでの政府の説明などによると、ブイは昨年7月に発見され、直径約10メートルで気象観測用とみられる機器を搭載している。政府は「EEZへの同意なき構築物を設置するのは国連海洋法条約(UNCLOS)に反する」として首脳会談などで撤去を求めているが、中国側は応じていない。
岩屋毅外相は「極めて遺憾。撤去要請を続けている」としたが、松沢氏は「これだけ放置を許していては外交力ゼロだ」と批判した。