神奈川県議会第3回定例会は19日の本会議で、2024年度一般会計補正予算案や県こども目線の施策推進条例案、「県政調査」のための議員派遣案など計39議案を可決・同意して閉会した。
県政調査は自民党と立憲民主党・かながわクラブが行う。調査計画書によると、自民は県議9人が来年3月26~31日にスイスとフランスを訪問。世界保健機関(WHO)や経済協力開発機構(OECD)の本部などを訪れ、高齢化や感染症対策、国際経済の動向などを調査するとしている。公費で支出する1人当たりの経費は約95万円を見込む。
立民は県議7人が来年1月28、29日に広島県と大阪府を訪れる。サイクルツーリズムの取り組みや、がんの重粒子線治療の現状などを調査し、今後の施策の参考にするとしている。公費支出による1人当たりの経費は約6万円を見込む。
本会議ではこのほか、「年収103万円の壁」見直しに伴う自治体の税収減対策の検討を政府に求めるものなど4件の意見書案を可決した。